老舗の貫禄!安定感をもとめるなら紀伊國屋書店
新宿東口エリア、新宿通り沿いにある煉瓦づくりのような外観、歴史を感じさせる建物が紀伊國屋書店新宿本店です。創業1927年。現在の建物は日本を代表する建築家前川國男の設計によるもので、建築資料としても貴重な存在。建物の正面が少し凹んでいるのは、本を閉じた状態の見開き側面をイメージして凹ませたもの・・・というのは知るひとぞ知る豆知識です。創業者の田辺茂一氏が文化人として有名だったこともあり、業界からの信頼が厚く、国内外問わず昔から通い詰めているファンも少なくありません。また、4階にある紀伊國屋ホールは小劇場演劇のメッカとも呼ばれ、名立たる劇団が公演を行っているほか、寄席も積極的に開かれています。紀伊國屋演劇賞は数ある演劇賞のなかのひとつで、書籍販売のみならずこういった文化事業にも積極的に取り組んできたのも、紀伊國屋書店の特徴といえます。積み上げてきた歴史、老舗のプライドも然ることながら、文化の発信地としての自覚をもち、その品揃えは安定感そのもの。「紀伊國屋書店にいけば見つけられるだろう」という信頼感は、今でも健在です。
目的買いをするなら
老舗ならではの品揃えの豊富さは、目的買いに行くには最適。たとえば専門書を探しに行くならば、やはりこの安定感に甘えないわけにはいきません。スタッフの実力に差があることは否めませんが、ある程度知識を持ちきちんと対応できるスタッフも少なからずいて、裏切られる確率は低いと思います。恐らく、各出版社や作家さんからの信頼も厚いのでしょう、芥川賞・直木賞受賞作家さんのサイン会をはじめ、各著名人が訪れるイベントも積極的に開催。各分野担当者が発案したさまざまなフェアも興味をそそられます。文化の発信地としての熱い志は衰えていません。
伝統だけでは厳しい現実も・・・
しかし、老舗ならではのウィークポイントも。敷地が決して広くない中で品揃えを確保するのは至難の技。ゆえに、棚と棚の感覚が狭く、ぎゅうぎゅうな感じを受けます。魅せるディスプレイがなかなか難しいのか、保守的な印象。ゆっくりじっくり探したいと長居したくても、窮屈で疲れやすいのと少し座る椅子があるようなないような‥‥エスカレーターが昇りしかなく、しかも途中階までしかないのも足を重くさせます。エレベーターがすんなり来てくれると嬉しいのですが(ちなみにエレベーターガールがいるのも老舗ならでは?!)
